無限∞空間ー新館

1973 MFJ第3戦ノービス125 (CB125S鈴鹿レーシングSPL) 「21」於: 鈴鹿サーキット

レース事始(回顧)ー14(4時間耐久レース)

7月後半の「4時間耐久レース」に向けての準備が始まった

N125には、松山/木山 吉村/飯島 の2組と

そして自分は佐藤健正君と組んだ 

佐藤君は1期下だが、2年目でN250にデビューして頭角を現していた

3番手のチームだが、どこが勝っても良い状態だった(はず?)

 

第3戦後の練習中に、逆バンクコーナー出口で転倒してバイクは損傷していた

この際、修理がてら新たなデザインに変更することにした

仕事が終わった夕方から、佐藤君とあれこれと手を加えていった

 

耐久用に大型タンクが新規に準備され、容量アップを図った

セパレーターを省いてあり、GAS補給の時間短縮も狙っていた

ピットインすると前輪を持ち上げて、ポリ缶から一気にGASを投入する

更に夏場の油温上昇を抑えるために、オイルクーラーが新設された

140℃を越えていた油温では、ヘッドのバルブガイド/シート周りの変形が発生し

走行後毎回エンジンを開けて摺合せなどの整備が必要だった

クーラー装着後の油温の記録は無いが、毎回エンジンを開ける必要はなくなった

単気筒エンジンを極限までチューニングアップして、2ストに対抗していた結果だ

さらに前輪のブレーキが「機械式ディスク」に変更された

キャリパーはノーマルだが、ディスクは小径に削り厚みも6ミリ⇒4ミリにと軽量化された

 

ただ「新コンパウンド」のタイヤについて、数が足りなくて

我がチームは「2.75」の従来コンパウンドで走る事になった

スプリント程の影響は無いだろうと、良い方向に考える事にした

 

なんやかんやで、順調に準備は進んでいった

画像はピットクルーの服装から、決勝前の様子だと思う

モトクロス部員も総出で手伝ってくれた

ライダー(自分)の雰囲気が、すっかり板に付いている(自身満々?)

「ルマン式」スタートを無難にこなし、(スタートには自信があった)

先行した125の2ストを1コーナーで抜くと

N250のTZ250に続いて総合2位で3コーナーを抜けていった

画像は3コーナー(現2コーナー)で、250を抜きそうな勢いで倒している

総合3位が左隅にチラッと映っている 抜群のスタートだった

1周目は抜かれる事無く、総合2位(クラス1位)で帰ってきたが、

直線スピードに勝る250には、その後順に抜かれていった

画像は「逆バンク」の走り スプリントよりリラックスしている

「前乗り」のライディングフォームが良く判る(シートのスキマに注目)

大型タンクはホールディングが良く、伏せるのも楽だった

ヘアピンの走りも安定している(これは予選か?)

佐藤君に交代した時点で、早さに勝る吉村に抜かれて2位だった(気がする)

慣れていない125も難なく乗りこなし、当時からセンス抜群の佐藤君

今もサーキットで会うと会話も弾む 可愛い後輩だ

佐藤君に代わって暫く経つと、帰ってこない?ん

ゆっくり帰還したバイクを調べると、CDI用ローターが破損していた

ほぼ「試作品」の強度不足だったようだ

これで The End! 転倒しなくて良かった

リタイヤしたが、安定して速く走れたし

「スタート」を決められるのは、自分の良さかもしれないと感じた

続く~